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近接写真測量について
技術情報
写真測量法とは、写真画像から対象物の形状を取得する手法です。19世紀中旬以降、写真技術の発展に伴い活用されて来ました。
近年、デジタルカメラや解析ソフトウェア等の進歩により、利便性や解析精度が向上しており、一般的にはドローン撮影による地形測量に用いられる事が多いです。
弊社では、測量手法の一つとして、主に手持ちカメラによる近接写真測量を実施しております。これは、数m離れた正対位置から多視点撮影を行い、画像をSfM解析することで、対象物の三次元形状を詳細に復元するものです。
特徴
- 市販の一眼レフやiPadのカメラ等で対応可能。汎用性と機動性に優れます。
- 多視点画像から、3次元点群データやオルソ画像を生成します。
(水平ラップ率80%、サイドラップ60%程度) - 標尺や標定点等を写すことで、スケール合わせや座標整合が可能。
- 分解能は、正対距離10mで1.5㎜程度。
(分解能4500万画素カメラ、28㎜レンズの場合)
活用方法
耐震補強工事の省力化、品質向上
橋脚の補強工事等において、補強ボルトの出来形位置を早く精密に計測します。
補強鋼板の工場製作図にボルト穴位置を反映することで、鋼板施工時の不整合を防ぎます。
石垣修復工事の記録作業の効率化
城郭等の石垣は文化財であるため、修復前後に形状等を記録する必要があります。
石垣は非定型でありスケッチや図化が難しいですが、写真測量を使えば石垣面全体のオルソ画像を簡単に作成出来ます。また、解析データから断面形状等の図化も可能です。
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