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ベクトル差分解析による出来形管理の品質向上

技術情報

日本のインフラ構造物は、建設後50年以上経過する構造物が多く、また大規模災害への備えとして、老朽化対策や耐震補強が進められています。

その際、補強材が十分な強度(厚み)を保っているか等を確認する手段として、ベクトル差分解析という手法があります。これは、施工前後に地上レーザスキャナ計測を行い、法線方向の変化量を視覚化するものです。

例えば、吹付けコンクリートの吹付け量や均一性について、施工前後の厚みを算出し、ヒートマップとして面的に表現することが出来ます。

また、橋脚やトンネル内壁等の出来形点群データと設計3Dモデルとを比較することで、設計通りに構造物が出来ているかどうかを定量的に評価することが可能です。

これにより、出来形管理の品質向上と省力化に貢献致します。

壁面と板厚との差分解析例

計測状況(板あり・無しで点群取得)
ベクトル差分解析による板厚の視覚化

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