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JR東日本社員様への測量講習レポート

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2月8日、東日本旅客鉄道株式会社 八王子支社 八王子建築設備技術センター様への測量講習(建築品質管理研修)を実施致しました。

目的は、敷地測量や建築限界計測業務などの成果品質確保と生産性向上を図るため、発注者として必要な基本ルールやトラブル回避方法を学んでいただくことです。そのため、講習内容は測量機器の実技講習と座学で構成され、測量の基礎知識や実務事例の紹介などを行いました。主に若手社員の方々に受講していただき、当社からは4名の社員が講師を務めました。

実技講習の模様

実技講習では、トータルステーション、レベル、地上レーザスキャナについて、機器の取り扱いや野帳への記入を実際に体験していただきました。各機種の操作方法やデータ取得の仕組みについて理解を深め、また測量・設計業務などの発注計画時に、より具体的な作業内容をイメージしていただけるよう配慮しました。

参加者の皆様は、真剣な表情で操作説明に聞き入り、積極的に質問をされる姿勢が印象的でした。

     トータルステーション
         レベル
      地上レーザスキャナ

測量講習の座学

測量作業は、現場作業と内業がセットで行われます。そのため、実技実習で取扱った測量機器の計測データから、必要な値を得るための計算手順の講習を行いました。また、地上レーザスキャナから得られる点群データの図化手順や、他の測量機器との精度差についても解説しました。

内業の実習に続き、測量調査報告書のチェックポイントや測量に関するトラブル、測量を依頼する際の留意点などについても解説を行いました。さらに、地上レーザスキャナの活用事例も紹介し、目的に応じた測量を行う上での要点や、最新の技術を活用する利点についても理解を深めていただきました。

まとめ

近年、社会インフラの維持管理がますます重要性を増しています。特に鉄道などのインフラに関しては、若手への技術継承や業務全体の効率向上が喫緊の課題となっています。今回の研修が、鉄道建築物の管理品質向上に少しでも貢献できれば幸いです。

また、当社の鉄道業務実績を踏まえて、今回の講習をご依頼いただけたことを大変光栄に思っております。所長をはじめとしたJR社員の皆様から好評をいただいており、来年度以降も継続させていただければ幸いです。